重い障害を抱えた娘を亡くした父親が、障害児とその家族との信頼関係の大切さを語りました。
長崎市で開かれた九州地区重症心身障害研究会で講演したのは、諫早市の住宅メーカー「ヤベホーム」の矢部福徳社長(68)です。矢部さんの長女、清子さんは、水頭症と二分脊椎症の障害を持って生まれ、2008年、呼吸不全のため、24歳の若さで亡くなりました。
矢部さんは、会場に集まった医療や療育、リハビリなどに携わる約260人に向け、「職員やスタッフの一言一言が子どもと家族の人生を変えていく」と語りました。
ヤベホーム・矢部福徳社長(68):
「『頑張ろうね』と1年間言っていた看護師さんが、『もう頑張らんでいいよと』と。これは普通だったら『何ば言いよっとやろか』というふうなことになるんですけど、看護師と私との信頼関係、コミュニケーションがあったからこそ、看護師は言えたんだと思います。これによって私が清子の死を受け入れることができました」
看護師(大分から):
「私たちも(患者さんとの)関わりを深めて考えていかないといけないなと思いました。寄り添うだけではなくて、信頼関係があってこそなんだなというのをすごく感じて、そういうことも考えながらこの先、勤めていかないといけないかなとすごく思いました」
矢部社長:
「我々家族だけでは清子の笑顔はつくれなかったと思います。職員さんたち、お医者さんたちのおかげと思います。ですからその感謝をもとに、今後も社会貢献できるように残りの人生頑張っていきたいと思います」
清子さんとの歩みを記した矢部さんの著書、「またあの笑顔に逢えたなら」は、県内の主な書店で販売されています。