父親の愛情が詰まっています。重い障害を抱え、24歳で亡くなった娘との「物語」をつづった本が出版されました。
ヤベホーム・矢部福徳社長(66):
「障害を持つ親御さん、特に父親ですね。障がい者と関わりがある医療そして学校、苦難に悩んでいる方に私と清子の物語が参考になれば幸いです」
本を出版したのは諫早市の住宅メーカー、ヤベホームの社長の矢部福徳さん(66)です。仮死状態で生まれた長女の清子さんは、「水頭症」と「二分脊椎症」という障害を抱え、生後すぐから幾度もの手術と入院を繰り返しながら、16年前の2008年2月に亡くなりました。
本には、重度の障害を抱えながらも、笑顔を絶やさず、24年間、精一杯生きた清子さんと家族の日々がつづられています。清子さんの誕生日の6月21日、出版を記念した催しが諫早市で開かれました。
矢部社長:
「排尿排便をさせたり、ミキサー食を食べさせたり色んなことが私の人生の勉強になった」
『すべての人に優しい家を提供する』という会社の方針も清子さんとの暮らしの中から生まれたそうです。
矢部社長:
「私の人生を導いてくれた娘ですね。これからも娘をそばに感じて残りの人生を社会に貢献していければと思っている」
『またあの笑顔に逢えたなら 重い障がいのある娘が教えてくれたこと』は税込み1430円(文芸社)、県内の主な書店で販売されています。