県と佐世保市が東彼・川棚町で建設を進める石木ダム事業に協力し、移転した元住民と大石知事が面会しました。
18日午前、川棚町石木郷を訪れた大石知事は、石木ダム建設予定地に暮らしていた10世帯11人の元住民と面会しました。
石木ダム事業を巡っては、予定地に暮らしていた67世帯のうち54世帯が事業に協力し移転しましたが、2019年9月の強制収容で全ての土地の権利が県に移った後も、反対する13世帯が暮らし続けています。
約45分間の意見交換では、元住民から、「移転者のうち50人以上がダムの完成を見ずに亡くなった」「知事の手で完成のめどをつけてほしい」などの声が上がりました。
元住民:
「移転に協力した者が、移転に協力して良かったと言えるように頑張ってもらいたい」
大石知事:
「経験されたご苦労であったり、完成に向けた期待であったり地域振興に対する切実な思いも伺えましたので、改めてしっかり令和14年度末までに完成させることの責任の大きさを感じました」
意見交換の後、知事は反対住民が座り込みを続けるテントを訪れましたが、「来なくていい」と面会を断られました。
大石知事:
「また改めて、ちゃんと話し合う機会を設けられるように、こちらからお願いをさせていただきたいと思います」
知事は、「反対住民の理解を得る努力を続けていく」「出来るだけ早く面会の場を持ちたい」としています。