大石知事は石木ダムの建設予定地を訪れ、反対派住民との話し合いを試みましたが、実現しませんでした。
知事は先月の県議会で、「本体工事の発注に支障となる物件の撤去について、知事として責任ある判断をしなければならない」と発言。2032年度の完成を目指し、来年度中の発注を視野に、反対派住民が工事を見張るために建てた「団結小屋」を撤去する方針を示していました。
9日午前、公務として1カ月ぶりに現地を訪れましたが住民側が面会を拒否し、話し合いは実現しませんでした。
大石知事:
「(石木ダムを)遅れることなく完成させることが、広域行政の長たる私の責任だと思って答弁をさせていただいています。今回、お会いしていただけなかったことは率直に残念に思っています」
建設予定地の川原地区では、2019年に土地の明け渡し期限が過ぎたあとも、13世帯43人が生活を続けています。(9月末時点)
県は面会の調整を続けていて、知事は「出来る限りの手段で理解を得る努力を続けたい」としています。