
だまされたふり作戦で被害を未然に防ぎました。息子をかたるニセ電話詐欺で、受け子とみられる18歳の少年が逮捕されました。
詐欺未遂の疑いで現行犯逮捕されたのは、住所不定・無職の18歳の少年です。
大浦警察署によりますと、15日、長崎市の80代男性の自宅の固定電話に息子だという男から「風邪をひいて声がかれている」「同窓会のハガキが届いていないか」「携帯が壊れているから電話はできない」などと電話がありました。
不審に思った男性の妻が息子に確認したところ、息子をかたるニセ電話と発覚しました。
翌16日、再び息子をかたる男から「配当金で2000万円を稼いだけんいくらかあげる」「証券会社から電話があると思う」と電話があり、証券会社をかたる男からは「700万円の税金が未納になっていて、脱税で刑事事件になってしまう」などと電話で言われたということです。
その後、息子をかたる男は「きょうのところは50万円で大丈夫」「法律事務所のヤマシタが行く」などと電話してきました。男性は親族に相談し、実の息子が大浦署に通報。警察官が男性の自宅付近で張り込んでいたところ、現金を受け取りに来た容疑者の少年が現れ、現行犯逮捕しました。
大浦署は、「捜査に支障が出る」として少年の認否を明らかにしていません。共犯者や余罪の可能性も視野に調べています。