県警と生命保険協会が、国際電話番号からかかってくるニセ電話詐欺を防ごうと、協力宣言を行いました。
県警生活安全部山田恭市部長:
「現在、海外拠点が主流となっているためか犯人から最初の電話は国際電話は国際電話番号からのものが増加しているところであります」
県警が推進する「みんなで止めよう国際電話詐欺#みんとめ」は、ニセ電話詐欺で犯人からかかる国際電話の着信をブロックし、被害を食い止める運動です。
県警によりますと、今年1月から11月までに県内で確認されたニセ電話詐欺の被害は201件で、去年の同じ時期より36件増えています。被害総額は約5億円に上り、去年の同じ時期と比べ約3億2400万円増えました。
警察庁によりますと、今年上半期に全国で発生したニセ電話詐欺の6割以上は、「+」から始まる国際電話番号でかかってきています。県内では今月に入り、息子や孫をかたるニセ電話詐欺の被害がすでに10件以上確認され、そのほとんどが「+15」「+18」など、「+」から始まる国際電話番号からかかってきたとみられています。また、相談件数は100件以上に上っています。
県警によりますと、犯人は、いわゆる「名簿屋」から入手した高校の卒業アルバムや同窓会名簿に記載された電話番号や住所などの情報を悪用しているとみられるということです。
生命保険協会長崎県協会佐野珍司会長:
「(詐欺の)手口が巧妙化していますので、さらに一歩踏み込んで国際電話の利用休止にも踏み込んだということでさらに県民の皆さんの安全安心に貢献していきたい」
式の後、警察官と協会の職員、約20人がJR長崎駅前で通行人にチラシを配り、注意を呼びかけました。
固定電話の国際電話利用停止手続きは「国際電話不取扱受付センター」のウェブサイト、またはフリーダイヤル「0120-210-364」で、無料で申し込めます。