県内5校の野球部がチームをシャッフルして臨む「シャッフルゲーム」が長崎で初開催。新たな友情や、人見知り克服など、選手たちにとって刺激あふれる1日を取材しました。
牛島ひかりアナウンサー:
「同じチームに色とりどりのユニホーム。県内5校の野球部で、初の試み、シャッフルゲームが行われています」
毎年、長崎南高校を中心に行われる新しい高校野球リーグ戦、「LIGA Agresiva NAGASAKI」。
従来のルールに縛られないことが特徴で、今年は初の試みとして、長崎東・長崎北・長崎南・長崎北陽台・瓊浦の選手をシャッフルし、6チームで試合をします。
練習メニューやメンバー表作り、試合の運営も選手たち自身で行います。試合で顔を合わせることはあっても、コミュニケーションを取るのは初めてという選手ばかり。それぞれ緊張しているようで…
井上カメラマン:
「ちょっと距離があるね」
長崎東2年・田中勇登選手:
「きょう知り合ったばかりなので…」
そんな中、元気印に任命されたのは、瓊浦2年の田川遥大選手。
せっかくなので、このチームのチーム名を考えてもらいました。
瓊浦2年・田川遥大選手:
「…ファイヤーズで!」
ファイヤーポーズも考えてくれました。
そんなファイヤーズと対戦するチームを覗いてみると、肩を寄せ合ってお弁当を食べる選手が2人…。
長崎北2年・西川縁選手:
「2人ともコミュ力(コミュニケーション力)がないです」
長崎北2年の西川選手と鬼木選手。ほぼ初対面で1日限定のチームメイトに緊張している様子です。
長崎北2年・西川縁選手:
「慣れないチームで、やるのは大変なんですけど、それでも活躍して絶対勝ちたい」
長崎北2年・鬼木新太選手:
「ここで活躍して、注目される選手になりたい」
長崎北2年・西川縁選手:
「シャイ脱…脱シャイを頑張りたい」
人見知りが多いこのチームのチーム名は…
瓊浦2年・芳野翔真選手:
「炎にも勝てる、まあ水…がちょっといいと思うので、ウォーターズで、いこうと思います」
元気いっぱいの「ファイヤーズ」と人見知りぞろいの「ウォーターズ」、勝負の行方は…?
先制のチャンスをつかんだのは「ファイヤーズ」。
連続フォアボールでノーアウト満塁とすると、4番・元気印の田川!(瓊浦2年)
右中間へのタイムリーで2点を先制!
その後も長崎北陽台2年の天田、瓊浦1年・古田のタイムリーなど、打順を一巡する猛攻で、1回に7得点を挙げます。その後も圧倒的な攻撃力で6回までに14点までリードを広げた「ファイヤーズ」。
「ウォーターズ」も黙っていません。
9回、2アウト満塁のチャンスで、8番・長崎北陽台2年の古閑!
ライト前タイムリーで1点を返すと…
「脱・シャイ」を目指す西川(長崎北2年)が代打で打席へ。
見事、レフトへ快音を響かせ、さらに2点を追加!チームに貢献出来て、ホッとした様子。
その後も「ウォーターズ」キャプテン・芳野(瓊浦2年)がヒットを放つなど、食らいつきますが…反撃もここまで。
14対3で「ファイヤーズ」が勝利しました。
長崎北2年・西川縁選手(9回タイムリー):
Q.打ててどうだった?
「うれしかったです」
Q.どんな球を打った?
「インコースの入ってきた球をレフト方向に打ち返しました」
Q.チームメイトとは仲良くなった?
「結構いいんじゃないかなって…思います」
長崎北陽台2年・古閑啓太選手(9回タイムリー):
「あ~(打てて)良かったですね。負けてちょっと悲しい…ですね」
瓊浦2年・田川遥大選手:
「ここまで大量得点出来たのは、自分の先制タイムリーからだと思ってます」
長崎東2年・田中勇登選手:
「しっかりサードで守備してくれたので、自分より内野うまいんで…よかったです」
瓊浦2年・田川遥大選手:
「ありがとうございます。普段あんまり関わりない人と実践できて、コミュニケーションも取れて楽しかったです」
長崎東2年・田中勇登選手:
「(ほかの)チームの意識とかが垣間見えて、すごく楽しかったです」
新たな友情が生まれた1日となりました。