歯科衛生士を志す学生が、新たな一歩を踏み出します。長崎歯科衛生士専門学校で戴帽式が行われました。
戴帽式に臨んだのは、基礎課程を終え、これから臨床実習に向かう2年生41人です。
戴帽式は、臨床実習を控えた学生が歯科衛生士としての自覚を持ち、厳粛な気持ちで患者に接するための儀式で、創立以来続く伝統行事です。
渋谷昌史校長からナースキャップを受け取った学生たちがキャンドルに火を灯していきます。この灯りは、19世紀のクリミア戦争で、ナイチンゲールが負傷者を看護する際、ろうそくの火を使ったことに由来し、「患者の希望の光となるように」との思いが込められています。
誓いの言葉・福島菜々さん(20):
「一つ、常に自分の最善の力を尽くして、歯科衛生の向上に努めます。一つ、技術を磨き、知識を吸収することに努めます」
今年は41人のうち6人が社会人経験のある学生です。
本川茜さん(43):
「夫が歯科医師なので、そばで見ていて、医療業界に興味を持ちました。患者さんに優しく寄り添える歯科衛生士になりたいです」
41人は来週から約1年間、長崎大学病院や県口腔保健センターなどで口腔衛生の指導や診療補助に当たり、再来年春の国家試験に挑みます。