10月1日(火)から長崎市歯科医師会が、口腔がんの無料検診を実施します。
口腔がんは、舌や歯茎、頬の内側など口の中にできる悪性腫瘍です。
高齢化などの影響で患者は年々増加傾向にあり、2019年には全国で2万3千人余りが罹患し、翌年2020年には、7千800人余りが亡くなっています。
長崎市歯科医師会・吉田眞一副会長:
「2019年に芸能人の方、堀ちえみさん(当時52歳)が口腔がんを公表された時には一時的に、長崎市でも歯科で検診を受ける方が増えたが、すぐに関心を示す方は少なくなってしまった」
長崎市でも2021年に、口腔がん・咽頭がんで合わせて31人が亡くなっています。
長崎市歯科医師会が実施する口腔がん・口腔粘膜疾患の無料検診は2010年以来、14年ぶり2回目です。
長崎市歯科医師会・貝通丸剛会長:
「(14年前の前回は)約1200名の市民の方が受診をされその内66名の方が、要精密検査対象者として、長崎大学病院口腔外科を受診され、最終的には5名の方の悪性腫瘍の早期発見につながりました」
長崎大学病院口腔外科の山田朋弘教授(59)は、悪性腫瘍の早期発見の重要性をこう強調します。
山田朋弘教授(59):
「(口腔がんは)がんの方全体の1%から2%くらいと言われています。口の中にがんができること自体をご存じない方もたくさんおられますので、知名度はまだまだ知られていない怖い病気ではあるが、早期に発見できれば根治も見込めるし、後遺症も比較的少なくて済む」
長崎市民対象の無料検診は10月1日(火)から11月30日(土)までで、実施している市内131の歯科医院は、長崎市歯科医師会のホームページで確認できます。