来年度から生徒の募集を停止する長崎市の私立活水中学校に対し、保護者や卒業生らが撤回を求める署名を学校側に提出しました。
生徒や保護者、卒業生らから集めた1万2千筆あまりの署名を活水学院の湯口隆司理事長らに提出したのは、活水中高のPTAと同窓会のメンバーです。
活水中学校は先月、少子化の影響で生徒数が定員の4分の1にとどまり、深刻な定員割れが続いているとして、来年度から生徒の募集を停止すると発表。一方、閉校ではなく募集再開の可能性はあるとしています。
PTAや同窓会は、事前に説明がなかったことや、オープンスクール後の決定だったことを問題視。活水高校への入学辞退者が続出する事態なども招きかねないとして、募集停止の撤回を求めました。
18日夜、非公開で2時間半ほど行われた協議では学校側から「財源的に経営が厳しい」との説明があったということです。
活水中高PTA 柳田優香会長:
「もっと早くPTA側、同窓会側にしていただければ何かしら動くことが私たちもできただろうし、受けようと思っていた子たちに再度募集をかけるというところまでしていただきたいと思っています。募集の停止を今後どうやって再開するのかという答えは出ていないので」
学校側は今後、理事会や評議員会を開き、協議するとしていて、PTAや同窓会は募集停止が撤回されれば、クラウドファンディングで募金を集めるなどして、協力したいとしています。