来年度から生徒の募集を停止すると発表した長崎市の私立活水中学校。学校と運営する活水学院が会見を開き、在校生や入学希望者、地域の人たちに陳謝しました。
活水学院 湯口隆司理事長:
「78年の歴史を持つ活水中学校の募集停止は、私どもにとっても断腸の思いでございました。それ以上に学校を信頼して下さった皆様の期待を損なうことになってしまった事態を重く受け止めています」
1947年に開校した長崎市宝栄町の活水中学校。これまで7000人の生徒を送り出してきました。現在、定員は3学年で180人のところ、全校生徒数は46人と、在校率は25%にとどまっていて定員割れが続いていました。
生徒の募集停止は先月の理事会で決定し、オープンスクールなどに参加していた入学希望者や保護者には今月、電話でお詫びすると共に事情を説明したということです。
活水学院 湯口隆司理事長:
「少子化を背景にして入学者の確保にこれまでも取り組んで参りましたが、十分な成果を出せずに大幅な減少が止められずに今年度に至っています」
「少子化の中で頑張っている私学さんもあるので私たちの努力不足。広報戦略が上手く行かなかった。私どもの建学の精神が地域の皆様方にきちんと理解できるような説明をしてこなかったという反省もございます」
活水中学校 石村直義校長:
「オープンスクールの開催はもちろんのこと、ホームページを充実することや学校のPRが結果的に不十分だったということは認めざるを得ない」
一方、湯口理事長は閉校については否定し、「再開する可能性も秘めている」と述べました。
今後は、系列の活水高校や活水女子大学の教育内容の充実などに精力を向けていくとしています。