長崎県警の“本物”警察官の携帯電話に“ニセ”警察官から詐欺電話がかかってきました。本物警察官は最後に正体を明かし、犯人をギョッとさせました。県警がその音声と犯人の画像を公開です。
(ニセ警察官)
今回富山県内で起きた事件にご自身、●●さん名義のキャッシュカードが関係しているのでお伺いさせていただいたんですよ。
10月20日、新上五島警察署の警察官の携帯に、「警視庁捜査二課のモリ」と名乗るニセ警察官から「あなたは詐欺グループの事件に関与している」という詐欺電話がかかってきました。
(ニセ警察官)今現状、●●さん被疑者として疑われているんですよ。
(警 察 官)被疑者として私疑われているんですか。
(ニセ警察官)おっしゃる通りです。
本物警察官は、だまされたふりをして音声を録音。罪名を尋ねると?
(警 察 官)何という罪になるんですか。罪名は何という罪になるんですかね。
(ニセ警察官)犯罪収益移転法です。
(警 察 官)犯罪収益移転法というのがあるんですね。
犯罪による収益の移転を防ぐ「犯罪収益移転防止法」は存在しますが、意味が真逆になる「犯罪収益移転法」は存在しません。さらに…。
(ニセ警察官)●●さんは着替えと身分証明書をお持ちになって、富山県警の方まで足を運んでもらいたいのがまず一点。
(警 察 官)富山遠いですよ。
(ニセ警察官)まぁそうですよね、長崎ですと。
(警 察 官)とりあえず、何とかしようと思うんですけど。
(ニセ警察官)ええ。
これが警察官を名乗るニセ電話の常套手段。居住地から、とんでもなく遠い県警に呼び出し、「行けない」と返すと、ビデオ通話に誘導して、ニセの警察手帳を見せて信用させ、金銭や個人情報をだまし取る手口です。本物の警察官が、ビデオ通話に切り替えると、相手はニセの富山県警の警察官に変わりました。本物の警察官は、だまされたふりを続けて証拠画像を録画。時折、相手のうそに突っ込み、警察の専門用語で翻弄しながら、少しずつ自分の正体を明かしていきます。
まるで水戸黄門の印籠を示すかのような最後の大どんでん返し、痛快なやりとりの一部始終をお聞き下さい。