「戦争は、小さなけんかから始まると思う」。取材した小学6年生の言葉です。まさにその状況が今、世界各地で起きているのではないでしょうか。原爆で児童や教職員ら約1300人が犠牲となった長崎市立山里小学校で、平和祈念式が営まれました。
爆心地から約600メートルの山里小学校。原爆投下の4年後、被爆医師・永井隆博士(1908-1951)の発案で、犠牲になった児童らを追悼する「あの子らの碑」が建立されました。
祈念式は、この碑が除幕された11月3日前後に毎年行われています。式では、当時、山里国民学校2年生で、爆心地から約1.5キロの家野町の自宅で被爆した榊安彦さん(88)が、「戦争の愚かさ、原爆の悲惨さを語り継いでほしい」と呼びかけました。
山里小6年:
「核兵器は多くの人を殺す残酷な兵器なので今後、世界でも核がゼロになるように私も頑張って取り組んでいきたい」
山里小6年:
「戦争は小さなけんかから始まると思うので、僕は小さなけんかをしないように中学校に行ったら平和のことを知らない人もいると思うので、平和のことを知らない中学生にも平和のことについて教えて深めていきたい」
児童たちは、永井博士が作詞し第二校歌として歌い継ぐ「あの子」を合唱し、平和への誓いを新たにしました。