被爆80年の今年、かつて対立していた国々のリーダーの子孫たちが、自転車で日本各地を巡りながら平和への思いを伝える「ピースサイクリング」で長崎市を訪れました。
長崎市の平和公園に自転車に乗って訪れた5人。かつて太平洋戦争などで、対立していた国々のリーダーたちの子孫です。
東條英機元総理のひ孫の東條英利さん(52)、広島と長崎への原爆投下を決めたアメリカのトルーマン大統領の孫、クリフトン・トルーマンさん(68)。「インド独立の父」として知られるマハトマ・ガンジーのひ孫、トーシャ・ガンジーさんら5人です。
5人は京都のNPO法人「アースキャラバン」が主催し、被爆80年の今年、各地で平和の思いを伝えるプロジェクト、「HOPE80」の一環で長崎市を訪れました。5人は平和祈念像に献花し、祈りを捧げました。
東條英機元総理のひ孫・東條英利さん(52):
「私とクリフトン(トルーマン大統領の孫)は象徴的な関係にあるかと思いますので、そういう私たちが互いに手を握りあうことで、今後私たちは分かり合えるんじゃないかという期待を感じていただけるきっかけになれば」
トルーマン米大統領の孫 クリフトン・トルーマンさん(68):
「原爆は広島や長崎を破壊し、近年核兵器の脅威は大きくなっている。長崎市民や私、東條さん全員ができることをして戦争が二度と起こらないようにしないといけない」
5人は21日(日)大阪・関西万博のイベントに出席する予定です。