大石知事が県と佐世保市が建設を進める東彼・川棚町の石木ダム建設現場を視察しました。
公務としては2023年12月以来約1年8カ月ぶりに建設現場を訪れた大石知事。
大石知事:
「だいぶ景色が変わりましたね。目に見えて進捗が分かりますね」
視察では佐世保市の宮島市長や川棚町の波戸町長と、ダム本体の掘削現場や、水没する県道に変わる新しい県道の付け替え工事の進捗を約1時間確認しました。
一方で、ダム建設予定地の川原地区では2019年に土地の明け渡し期限が過ぎた後も建設に反対する13世帯が暮らし続けていて、知事は視察に合わせ面会を求めましたが、「会うつもりはない」と断られました。
大石知事:
「古里を思う13世帯の方々の思いがどれだけ大きいか、尊いかということは十分理解しているつもりではございますが、県民の皆様の安全安心、そして佐世保市の方々の水の確保ということからは、広域行政の責務としてしっかり完成をしなくてはいけないと思いを新たにしているところでございます」
昨年度末時点の工事の進捗率は総額420億円の事業費ベースで52.3%。2032年度の完成を目指しています。
県は今年に入りダム建設の技術的な疑問点に答える説明会を3回実施しています。反対住民らはこの説明会に知事の出席を求めていて、知事は出席する意向を示しました。