7日に始まる長崎くんちの各踊町で、演し物の道具や衣装などを披露する伝統行事「庭見世」が行われました。
長崎市諏訪町の「料亭一力」では、「本踊 阿蘭陀万歳」を奉納する新橋町の庭見世が行われました。会場には、町印の傘鉾や、傘鉾の一番上にある山飾・鹿の香炉が飾られました。新橋町になる前の「毛皮屋町」の町名に由来しているそうです。また、たくさんのお花に加え、「とんごがき」や「栗」、「桃饅頭」などの祝いの品。長崎検番の芸妓衆が着る衣装。「阿蘭陀万歳」を奉納するということで、万歳のうちわと才蔵の鼓も飾られました。
諏訪町の庭見世会場は2カ所。こちらに飾られた白龍と青龍。実は性別があるんです。青龍はオス、白龍はメスだということです。性別の見分け方は龍のお腹にあり、山と書いてあればオス、川と書いていればメスだそうです。龍のお腹を見る機会があれば、山と川の文字を見つけてみて下さい。また、龍の鱗は10年前に貼り替えたということで、龍方の皆さんが手作業で貼り付けました。ぜひ鱗にも注目してみてください。諏訪町の庭見世会場のもう一つは諏訪小学校。傘鉾、子龍、孫龍が飾られました。
ベルナード観光通りには榎津町の川船を展示しました。全長約6m、重さは約3tあるそうです。
4日の午後からは長崎くんちのリハーサルにあたる「人数揃い」が行われます。ただし、雨によっては時間が変更する可能性もあります。人数揃いを見に行く方は足元に十分にお気をつけください。