世界各国の医師や医学生らが核兵器廃絶に向けて話し合う国際会議が、2日から長崎市で始まるのを前に、各国の医学生らが平和公園で献花し原爆犠牲者に祈りを捧げました。
2日から長崎市で3日間行われる「核戦争防止国際医師会議=IPPNW」の世界大会には、アメリカやロシアなどの核保有国7カ国を含む35の国と地域の医師や医学生ら328人が参加する予定です。
開会を前に、各国の医学生ら約80人が平和祈念像前の献花台に一人ひとり花を手向けて、原爆犠牲者を悼み、核なき世界の実現を願いました。
ノルウェーの医学生(23):
「とても心が揺さぶられるような気持ちで、原爆で亡くなられた方々に敬意を送りました」
オーストリアの医学生(25):
「とても悲しい気持ちになりました。このようなことがニ度と起きないよう、私も闘っていきたいと思った。他者に『平和』を伝えることはできる。世界を変える必要はない。あなたのすぐそばにいる1人、2人を変えればいい」
IPPNWは1985年にノーベル平和賞を受賞していて、世界大会では去年、受賞した日本被団協など過去の受賞4団体の代表者の講演などのほか、核戦争を防ぐための医療界の役割について意見が交わされます。