被爆者運動の歴史的な役割や意義を明らかにしようと県内の被爆者団体が保存する資料を調べてきた研究者たちが、現状の成果を報告しました。
研究グループのメンバーは、長崎総合科学大学長崎平和文化研究所の木永勝也客員研究員や長崎大学核兵器廃絶研究センターの山口響客員研究員ら6人です。
国の補助金を受けて、県内で被爆者援護や核兵器廃絶を訴えてきた長崎被災協や、県被爆者健康手帳友の会などの被爆者団体が保存する証言記録や資料を整理し、調査。各団体関係者への聞き取り調査も行いながら、活動内容や会員数、財政状況の変遷などを記録し、資料のデータ化も進めています。
長崎総合科学大学長崎平和文化研究所・木永勝也客員研究員:
「被爆者なき時代が間違いなく来るので、どういう思いで被爆者の人たちが被爆者援護を求めてやってきたのか、核兵器廃絶をいつぐらいから積極的に主張し出したのか、そういうことを理解していただくためにも資料を残していきたい」
研究者たちは、被爆80年の今年度末までに成果報告書をまとめる予定です。