長崎被災協は、被爆80年事業の一環で被爆者80人の証言動画の配信を達成したと発表しました。
22歳の時に被爆 吉村光子さん(101):
「工場の方から血だらけの人がどんどんどんどん走ってくるんですよ。原爆なんてものは絶対に必要ないと思うんですよ」
長崎被災協は、高齢化が進む被爆者の声を世界に届け、核兵器廃絶を強く訴えるため、2023年12月から被爆者のインタビュー動画を撮影、発信するプロジェクトを進めてきました。
8日には、2歳の時に被爆した長野靖男さん(82)の動画を公開し、被爆80年の今年に向けて目標としていた80本を達成しました。
プロジェクト発足後に、証言を収録した被爆者56人のうち4割近い22人が90代。撮影後に2人が亡くなりました。
プロジェクトリーダー 長崎被災協 横山照子副会長(83):
「核兵器がどんなに恐ろしいものか、証言の中で読み取ってほしいと思う。助かっても苦しい人生しか待っていない。そういうところを本当に読み取ってほしいと思う」
長崎被災協は、今後も証言動画を制作し、英語の字幕を付けた動画配信も進めます。