長崎大学病院のエアコン設備が故障し、複数の入院患者が体調不良を訴えていることが分かりました。入院患者の一人は、「2度、熱中症のような症状が出た」と話しています。
病院によりますと今月5日、約650人が入院する14階建ての「病棟・診療棟」のエアコンの大元となる「冷温水器」3台のうち2台が故障しました。老朽化が原因だということです。
現在は残る1台と予備機で稼働していますが、冷房の効きが弱く、室温は28度から30度ほど。暑さで体調不良を訴える入院患者も出ているということです。
NCCの取材に応えた入院中の女性は、暑くなっても絶対安静のため病室のベッドから動けず、熱中症のような症状が出たと話しています。
入院中の女性(40代):
「日に日にとにかく暑くなっていって耐えられなくなってきて、毎日が(午後)2時から5時くらいまでの間が本当に暑い状態なので、この6、7日間で2度熱中症のような症状が出たんですが診断していただけませんでした。体を冷やしたり点滴とか、吐き気がすごくて嘔吐を繰り返していたので、その時に注射を打っていただいたりとか処置を受けました」
「友人がUSBで動く小さな扇風機を持ってきてくれました。働いている方が通常業務に加え、熱中症対策で走り回って汗だくになって働いていらっしゃるんですよね。この方たちが倒れたらじゃあ私たちどうなるの?って、故障といってるけど点検をどうしていたのか説明責任を病院側にも果たしてほしい」
病院では、入院患者に保冷剤を配り、廊下に扇風機を置くなどして対応に当たっていて、「一日でも早く復旧できるよう努めている」としています。
空調設備は、13日(土)に復旧する見通しです。