長崎市議会9月定例会の一般質問が始まり、8月に完成イメージ図を公表した長崎市松山町の平和公園内のスポーツ施設再整備をめぐり、市側が具体的な方針を説明しました。
長崎市と時津町の間では、渋滞解消などのために県主導で南北幹線道路の建設が予定されています。これに伴い、長崎市は平和公園内にある現在の市民総合プールを陸上競技場がある場所に移すほか、現在の陸上競技場は長崎スタジアムシティ横の中部下水処理場跡地に「陸上練習場」として移す方針です。
鈴木長崎市長:
「中部下水処理場跡につきましては、アンケート結果でスポーツ、憩い、遊び、にぎわい、緑といった意見が多かったことなども踏まえまして周辺施設との連携の可能性も視野に入れ、多目的広場にしたいと考えております」
10日に始まった市議会9月定例会の一般質問では、再整備後のプールの具体的な機能などについて質問があがりました。
羽佐古潤二郎・市民生活部長:
「基本的に現在の機能・規模を代替するものとしながらも、県からの補償費や今後のニーズの変化、人口減少といった環境変化も踏まえながら機能・規模の検討を進めて参りたいと考えております」
また中部下水処理場跡地に移す「陸上練習場」について市側は、400mトラックを4レーン(土系舗装)、110mの直線レーンを2レーン(ゴム系舗装)整備することを検討しているほか、より多くの市民に散歩やジョギングで利用してもらえるよう600mの外周路(アスファルト舗装)の整備も検討していると説明しました。
鈴木市長は「進捗状況に合わせて適宜、情報発信を行い、市民の皆様のご理解を深めて参りたい」と述べました。