長崎市の浦上川で原爆犠牲者を慰霊する「万灯流し」が行われました。
80年前の8月9日。爆心地そばを流れる浦上川には、原爆でやけどを負った多くの人が水を求めて集まり息を引き取りました。その浦上川で行われる「万灯流し」。原爆犠牲者の冥福と平和を願い、灯籠にはメッセージや絵が書き添えられ、水面に浮かべられます。
例年は8月9日に行われますが、今年は雨で川が増水したため、延期されました。
小学5年生:
「PEACEって書いて外国の人にも平和が伝わるように描きました」
参加した三兄弟:
「みんなが笑顔で暮らせておいしいものをいっぱい食べられる世界になってほしい」
「平和な世界になってほしい」
「核兵器もだめだし世界が平和になってほしい」
城山小学校原爆殉難者慰霊会・本田魂会長:
「長崎を最後の被爆地にという願いで、子どもから平和を考えてもらえればそれが広がっていく」
今年は、約500個の灯籠が夜の川面を照らし、やわらかな光がゆらめきました。
灯ろうを見守りながら写真に収める人もいれば、静かに手を合わせる人の姿も。多くの市民がそれぞれの思いを胸に平和な未来を願っていました。