来年3月1日の任期満了に伴う県知事選に、元副知事で復興庁統括官の平田研氏(57)が出馬の意向を固めたことが関係者への取材で分かりました。
平田氏は長崎市出身の57歳です。県立長崎南高校、東京大学法学部を卒業後、1991年に建設省に入省。2018年に副知事に就任し、2023年まで務めました。
出馬を巡っては、県内の経済団体が現職の大石知事の政治資金を巡る問題への不満の声を受けて、県政経験豊富な平田氏に要請していました。
平田氏は前回(2022年)の県知事選で、中村法道前知事から後継指名を受けましたが固辞。後継が見つからず中村氏が4選を目指し出馬しました。選挙は、自民党県連内で中村氏と大石氏の応援が二分する「保守分裂選挙」となり、僅差で大石氏が初当選しました。
この時、中村氏の応援に回った自民党の県議は、今回の知事選も「自民党県連が真っ二つの選挙になる」とする一方、「平田氏が手を挙げてくれて安心している」と話しました。
平田氏は、来週早々にも会見を開き、正式に立候補を表明する見通しです。
平田氏が出馬の意向を固めたとの報道を受けて、大石知事は2日、「コメントすることはない」と話しました。大石知事も、来週開会する県議会9月定例会の会期中には、再選を目指し出馬を表明するものとみられます。