九州新幹線西九州ルートの全線フル規格実現を見据え、長崎、佐賀、JR九州の三者協議に臨んだ大石知事。新鳥栖ー武雄温泉間の在来線をフル規格にする場合のルートや整備方式については平行線をたどりましたが、今後も三者で協議を重ねる意欲を示しました。
19日、約1年3カ月ぶりに佐賀県の山口知事と、JR九州の古宮社長の三者で意見を交わした大石知事。国に対し、フル規格と在来線双方を走ることが出来るフリーゲージトレインの断念に対する解決策を示すよう三者で求めていくことで一致した一方、フル規格にする場合のルートについては結論が出ないまま平行線をたどりました。
大石知事:
「国が解決策を出していただければ、(国を交えた)四者で会うということについては、認識は一致しているところだと私は思っておりますので、そこについて三者でルートとかFGT(フリーゲージトレイン)断念とか、そういったところを率直に話した結果で見出せたものだと思います。こういった場というのは出来る限り重ねていきたいなと思います」
また、先月、石破総理が参院選の応援演説で長崎市を訪れた際、「佐賀県に納得いただくのは国の責任」と発言したことについては…。
記者:
「石破さんが総理でおられるうちに、早いうちにという思いはありますか?」
大石知事:
「石破総理がご来県いただいた時に、国の責任において、対応していくべきとおっしゃってくださったのは、我々として、国を交えた議論が進んでいくことに対して非常に後押しになると、期待をしております。非常に心強い発言だった。しっかり伝えていく、発信していくことが重要だと思うので、可能な形で実現していきたいと思う」
このほか知事は、来年2月の知事選の出馬については、態度を示しませんでした。
知事選を巡っては、県内の経済団体が元副知事の平田研復興庁統括官(57)に出馬を要請しています。関係者によりますと、知事の政治資金を巡る問題への不満の声を受けて、県政経験豊富な平田氏に要請したということです。
平田氏は、9月に回答する意向を示しているとしています。
大石知事:
「私としてはコメントする立場にはないと思いますし、私自身としてしっかり県政を前に進めるといったことに全力を尽くす。そういった状況になると思っていますので、私の責任をしっかり全うしていきたいと思います」