全国的に感染拡大が続いている「百日せき」の県内の報告数は3週連続で減少したものの、今年の累計は345人となり、過去最多を更新しました。
「百日せき」は、感染すると徐々にせきが激しくなり、新生児がかかった場合は呼吸困難などで死亡する恐れもあるとされています。
県によりますと、今月16日から22日までの1週間、県内で報告された患者数は26人で、3週続けて減少したものの、今年の累計は345人と過去最多を更新しています。年代別では、10代が53%、10歳未満が25%と、10代以下が、8割近くを占めています。
県感染症情報センターは、「感染経路は飛沫感染のため、せきエチケットや手洗い、手の消毒で予防に努めてほしい」と呼びかけています。
また、小児を中心に両頬がリンゴのように赤くなる「伝染性紅斑」、いわゆるリンゴ病の定点当たり報告数が1.48と3週連続で増加し、過去5年で最多となっています。
特に、壱岐、西彼、県央の3地区は警報レベルに達しています。
県感染症情報センターは、「感染経路は主に、飛沫感染や接触感染で、治療薬やワクチンがないため、特に妊婦やその家族は、風邪症状がある人との接触をできる限り避け、感染予防に努めてほしい」としています。