広島市が8月6日の平和記念式典に台湾を案内するとしたことについて、鈴木長崎市長は長崎での式典には招待も案内もしない考えを示しました。
被爆80年8月9日の平和祈念式典について鈴木市長は先週、2022年から招待してこなかったロシアやベラルーシ、去年、招待しなかったイスラエルを含め、外務省が公開する「駐日外国公館リスト」をもとに、今年は日本に大使館などがある全ての国と地域に「招待状」を送る考えを示していました。
また今年は初めてそれ以外にも国連に代表部を置く北朝鮮を含めた38カ国に対しても式典について知らせ、参列できるようにする「案内状」を送るとしています。
鈴木長崎市長:
「台湾はそのいずれにも該当しませんので対象にならないということだと思います」
広島市は、台湾側から8月6日の平和記念式典に参列する意向が示されたことを受け、開催を案内する方向で調整しています。長崎市は・・・。
鈴木長崎市長:
「現時点において変更は予定しておりません」
一方、「今後については状況を見ながら考えていきたい」としています。
また鈴木市長は、今年の式典について平和公園には、去年より300席増やし、一般参列の1000席を含め、2700席を用意すると発表しました。
座席数は、コロナ禍前の3900席には戻っていませんが、市は「近年の熱中症へのリスクを考えると最大の座席数」としています。
また、今年は城山小学校と山里小学校の二校が合同で、60分間合唱を披露する予定で、曲目は調整中です。大テントも新調します。
参列国への抗議デモなど不測の事態に備えて、入場者への手荷物検査の徹底や警備スタッフを増員。被爆80年の今年は韓国やアメリカ、ブラジルの在外被爆者4人も参列します。
一般参列者の事前申し込みは23日(金)から6月27日(金)まで市の電子申請サービスからのオンライン申請か、はがきでの申し込みが必要です。平和公園のほか、出島メッセと長崎原爆資料館ホールの2カ所に屋内会場も設けます。