長崎の花街文化の新たな担い手がお披露目されました。
長崎検番の新人芸妓弥生さん。今夜、お座敷デビューを迎えます。
日本髪にあでやかな着物姿で現れたのは、芸妓(げいこ)としての第一歩を踏み出した弥生さんです。3月生まれということで「弥生(やよい)」と名づけました。
弥生さん:
「周りの方々への感謝を決して忘れずに、毎日の経験や学び、稽古に誠実に向き合うことで一人前の長崎検番の芸妓衆の一人として誇りを持った芸妓になりたいと思います」
弥生さんの祖母:
「きれいですね」
親族に見守られながら、お披露目となった弥生さんは去年12月、株式会社長崎検番に入社。踊りや三味線などの稽古に励み、着付けや化粧の仕方のほか、長崎の街の歴史や文化の知識も深めてきました。
お世話になる料亭を一軒一軒回って、お披露目の挨拶です。弥生さんは大学時代、長崎くんちで「本踊」を奉納する長崎検番の芸妓衆の姿を見て、この世界に入ることを決めました。弥生さんを加え、長崎検番に在籍する芸妓は13人になりました。
弥生さん:
「まだ人としても芸の道としてもまだまだなので姉さんたちの背中を見ながら、しっかりきょうはお勉強をして、いいスタートが切れるように努めてまいりたいと思います」
弥生さんは10月の長崎くんちでは、新橋町(しんばしまち)の「阿蘭陀万歳(おらんだまんざい)」に出演する予定です。