政府は夏の参議院選挙の日程を7月3日公示、3連休中日の20日投開票で24日に閣議決定する見通しです。長崎選挙区の立候補予定者の顔触れや訴えを紹介します。
自民党・現職 古賀友一郎参院議員(57):
「半導体、エネルギー、経済を再生させて日本を再生させて、そして私たちのこの古里長崎県が持続可能な古里になっていく。その取り組みを私はしっかりと進めてまいりたいと思います」
自民党の現職、古賀友一郎参院議員57歳。2013年の参院選で初当選し、現在2期目です。経済産業副大臣や内閣府副大臣を務め、これまでの実績をアピールします。一方、県連内では古賀議員と山下博史県議(50)との間で公認争いが勃発。2月に公認候補に決まり、街頭演説を本格的に始めたのは、ゴールデンウィークに入ってからと、出遅れ感は否めません。
自民党・現職 古賀友一郎参院議員(57):
「この戦いにもし敗れるようなことがあれば、我が党の政権はもとよりこの日本と長崎県の凋落につながる。そういう使命感を持って私は取り組んで参る決意でございます」
国民民主党・新人 深堀浩さん(59):
「衆議院選挙でもその結果で政治の流れは確実に変わりました。その流れをもっと前に進めるのか、それとも昔のような一党独裁の政治に逆戻りするのか、それが問われているのがこの夏の戦いだと認識しています。皆さんと力を合わせて一緒に、手取りが増える夏にしようではありませんか」
去年8月、いの一番に参院選の出馬に名乗りを上げた国民民主党の新人で前県連幹事長の深堀浩さん59歳。これまで長崎市議や県議を18年務め、5月に県議を辞職しました。課題は長崎市以外での知名度不足。5月には党本部から駆け付けた玉木雄一郎代表(56)と共に県北で支持を訴えました。
国民民主党・新人 深堀浩さん(59):
「選挙の度にいいこと言っても地方創生と言って10年ですよ。地方分権と言って30年。何が変わったんですか。何も変わってないじゃないですか。だから選手交代しなければいけないんです」
共産党・新人 筒井涼介さん(31):
「私のキャッチコピーは『ステキなみらい、ともにつくろう』です。誰もが平和で希望が持てる新しい日本にしていく、つくっていくことこそ素敵な未来だと考えています」
共産党の新人、筒井涼介さん31歳。党の県委員会で青年・学生部長を務めています。事務所開きには、支援者から多くのメッセージが寄せられました。
共産党・新人 筒井涼介さん(31):
「いろんな運動とかで一緒に活動してきた皆さんなので、そういう皆さんからメッセージを頂けてうれしいです」
選挙への挑戦は今回が初めて。被爆3世として、核廃絶を訴えるとともに、党が掲げる消費税減税を訴えています。知名度不足を補うため、SNSを駆使した政策の発信にも力を入れています。
共産党・新人 筒井涼介さん(31):
「本当に今、物価高騰などで困っている皆さんの声をたくさん聞いてきたので、そういう国民の皆さんに手を差し伸べるようなそういう政治をつくっていきたいなと思っています」
参政党・新人 黒石隆太さん(33):
「私は、私だけではなく皆さんと一緒にこの長崎の政治を変えたいと思ってますので、ぜひ皆さんも一緒に7月の選挙を一緒に盛り上げましょう」
参政党の新人、黒石隆太さん33歳。長崎市消防局の元消防士で、県連の会長を務めています。国政選挙初挑戦となった去年の衆院選では、長崎1区に出馬し、9401票を集めましたが、落選しました。党の神谷宗幣代表が駆け付けた演説会では、約130人の観衆が演説に耳を傾けました。一次産業の公務員化など政策の違いを打ち出し、無党派層への浸透を図ります。
参政党・新人 黒石隆太さん(33):
「参政党がやりたいとしている既存政党から脱却して国民の手に取り戻してそれをさらに政治に反映していくということが夢物語じゃなくてここにいる来てくれた方の熱意で長崎から変えられるんだというのを実感したので本気で7月、政治を変えるために私たちの暮らしを守るために活動していきたいと感じました」
参院選は7月3日公示、20日投開票の見通しです。