西彼・長与町の小学校で海の環境を考える特別授業が開かれました。
長与北小学校で開かれた特別授業、「海藻スクール」、6年生50人が参加しました。
授業は日本財団海と日本プロジェクトの一環で大村湾の環境保全などに取り組む一般社団法人「大村湾ワンダーベイ」が行いました。去年に続き2回目の実施で、長与北小で開かれるのは初めてです。
水中ガイド・中村拓朗(40)さん:
「海藻たちが生えている場所っていうのはエビとかカニとか色んな生き物が集まって来る場所になっています。海藻はだからすごく海にとって重要な役割を持っています」
講師を務めるのは、長崎市の水中ガイドでユーチューバーの中村拓朗さん(40)です。登録者数約30万人のYouTubeチャンネルでは、海の生き物の生態や環境保全活動などを発信しています。
中村拓朗(40)さん:
「ここに卵が付いています。なのでこの根本らへんをはさみでチョキっと切って海水に浮かべる」
児童たちは、大村湾に生息する海藻の「ヤツマタモク」の卵の採取を体験しました。
中村拓朗さん(40):
「今回子どもたちに育てていただくヤツマタモクは大村湾では一番重要な海藻です」
前田篤志さん:
「ちょっとヌルヌルしているけど育ってくれたらいい。たくさん海藻が生えてたくさん魚が来るといいなと思っています」
授業は今年度中にあと3回開かれます。
中村拓朗さん(40):
「授業を通してシンプルに海を守るために何が大切なのかというところを海藻を育てながら考えていくきっかけになれば。うまく育ってくれば最後、来年の2月ごろには30cmから40cmぐらいまでなってくれてたらという期待はあります」
児童たちはこれから1年かけて「ヤツマタモク」を学校で養殖し、磯焼けで海藻が減少している大村湾の藻場の再生を目指します。「海藻スクール」は時津北小学校でも始まっています。