消防隊員が日頃の訓練で培ってきた救助技術を競う大会が大村市で開かれました。
県消防学校で開かれた消防救助技術指導大会。隊員の救助技術の向上と士気を高めることが目的で、県内10の消防本部から約120人が参加しました。
建物と建物の間約20メートルをロープをつたって往復する訓練では安全を保った上で、いかに素早く行動できるかを競います。この種目では島原広域消防本部の川端脩太さん(30)が20秒53のタイムで初優勝を果たしました。
島原広域消防本部・川端脩太さん(30):
「安全性、確実性、迅速性、そういったのを救助大会で経験、体験できるものだと思ってます。必ず現場にも活きてくるものがあると信じて、日々訓練に取り組んでいます」
先輩たちの技術の高さに消防学校に通う消防士の卵たちも目が釘付けです。
初山太一さん(20):
「一つひとつの行動の機敏さが違うなと思います」
岩佐裕次郎さん(20):
「体のでかさとロープ捌きが自分にはないものがあってすごく憧れています」
永田竣也さん(23):
「先輩たちみたいになれるようにしっかり一日一日を大切に頑張っていきたいと思います」
道幅が狭い地域での火災や、ガスの充満を想定した訓練では酸素ボンベを背負い、マスクを装着した隊員が、狭い道を進み、要救助者を屋外に救出。隊員2人が協力して安全な場所まで運ぶ一連の動きにかかった時間を競いました。
県央広域消防本部・浦上紗花さん(21):
「頑張りは120点です。チームワークというのがやっぱり消防の中でも大事なので、応援してもらってる方々にも仲間意識というのができたのでこれから活動にも活かしていけたらいいなと思います」
各競技で入賞した隊員やチームは、8月に兵庫で行われる全国消防救助技術大会に出場します。