現職の町長が逮捕・起訴された佐々町の官製談合事件を受けて町は再発防止のため、新たな入札方式を導入しました。
また6月に実施予定の町長選には14日、新人2人が出馬を表明しました。
佐々町長の古庄剛容疑者は、町発注の公共工事で最低制限価格に近い金額を漏らし、特定の業者に落札させた官製談合防止法違反などの疑いが持たれています。
町は事件を受けて、入札事務の見直しを進めていました。
15日以降の入札で新たに導入するのは「公開ランダム係数」です。これまでは町長室内で非公開で行っていましたが、今後は当面の間、入札会場で公開の上で「ランダム係数」を設定し、最低制限価格を決定・公表します。
14日は、制度の変更に伴う手続きの確認のため、町職員による公開リハーサルが行われました。
佐々町・大平弘明総務理事:
「今回の改善で最低制限価格が会場でないと決定しない。今後は最低制限価格が漏れることはない」
古庄容疑者は容疑を認め、代理人弁護士を通じて辞職の意向を示しています。町長の退職届は選挙日程に影響しないよう、4月下旬に提出するとしています。
町長選には、3月末で町役場を定年退職した元事業理事の今道晋次さん(60)と、前回4年前の町長選にも出馬した元町議会議員の浜野亘さん(69)の新人2人が14日に出馬を表明しました。
佐々町長選挙は6月10日告示、15日投開票の予定です。