佐々町発注の公共工事を巡る官製談合事件で、官製談合防止法違反と公契約競売入札妨害の罪で28日に起訴された町長の古庄剛被告(77)について、長崎県警は29日、別の官製談合防止法違反の疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは、佐々町長の古庄剛被告(77)と、同じく28日に公契約競売入札妨害の罪で起訴された佐々町の無職・山口情二被告(62)。
新たに逮捕されたのは、佐世保市原分町の電気工事業「株式会社 春本工業」社長の中島幹人容疑者(68)です。
古庄被告は去年6月14日、佐々町が実施した佐々町立図書館の照明のLED化工事の指名競争入札で、山口被告に対し、秘密事項である最低制限価格に近い金額を教え、春本工業に最低制限価格と4600円差の2879万3千円の約2879万円で工事を落札させた疑いが持たれています。
長崎県警は29日夕方、佐々町役場など関係先を家宅捜索し、捜査を進める方針です。3人の認否については「捜査に支障が出る」として明らかにしていません。