県内の被爆者団体として最も歴史が長い「長崎原爆青年乙女の会」は5月、前の会長で、去年11月に亡くなった小峰秀孝さんの「しのぶ会」を開催すると発表しました。
「長崎原爆青年乙女の会」は1956年5月3日に設立されました。結成40年の1996年に平野町の丘に記念碑を建て、活動を次世代につないでいくため2022年から毎年「記念碑のつどい」を開催しています。
今年は「つどい」に加え、去年11月、食道がんのため83歳で亡くなった「小峰秀孝前会長をしのぶ会」を5月11日の日曜日に実施します。
小峰さんは4歳の時、爆心地から1.5キロの当時の長崎市西郷狩股の自宅近くで被爆、手や足などにやけどを負いました。以来、右の足首が曲がらず、いじめや差別を受け続けました。中学卒業後、理髪師になり、仕事の傍ら、被爆体験の語り部として長年活動しました。
2016年から亡くなるまでの8年間、「青年乙女の会」の会長を務めていました。
長崎青年乙女の会・横山照子(83)新会長:
「体は亡くなっても小峰さんの被爆体験の苦しんできたこと、小峰さんのことをこの日は語っていこうということを決めました」
現在、会員の数は、高齢化などで10人に満たず、青年乙女の会だけでは「つどい」を継続することが困難なため、今回から長崎原爆被災者協議会と被災協・被爆二世の会が共催に加わります。
「つどい」は、5月11日(日)の午後1時から平野町の記念碑前の広場で、「しのぶ会」は午後2時半から岡町の長崎被災協の地下講堂で行われます。青年乙女の会では、活動を知ってもらいたいと、一般にも参加を呼び掛けています。