核兵器保有や使用などを禁止した核兵器禁止条約の第3回締約国会議が3日、
アメリカ・ニューヨークの国連本部で始まり、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協のメンバーが核兵器の廃絶を訴えました。
日本被団協事務局次長・濱住治郎さん(79):
「原爆は本人の未来を奪い、家族も苦しめる悪魔の兵器です。被爆による悲劇を繰り返してはなりません。核兵器禁止条約を世界にどう知らせ育てていくか、そして核被害者の援助や環境回復、基金などについて前進する会議となるよう強く期待します」
核兵器禁止条約には現在、94の国と地域が署名しています。
ただ、ノーベル平和賞受賞に加えて原爆投下から80年の今年、核廃絶への前進を期待する声が上がる一方、アメリカの「核の傘」に頼る日本などは参加していません。アメリカやロシアなどの核保有国も不参加です。
会議は5日間行われる予定で、どのように核廃絶への道筋を示せるかが焦点です。
日本被団協事務局次長・和田征子さん(81)長崎で1歳の時に被爆:
「核兵器が絶対に使われてはならないんだ。生きとし生けるもの全てに関係があるんだということを皆さんに知っていただきたい」
長崎からも長崎大学の研究者や高校生平和大使らが渡米し、サイドイベントなどに参加します。