アメリカ・ニューヨークの国連本部で日本時間の28日に始まる核兵器禁止条約の第2回締約国会議に日本がオブザーバー参加をしないことについて長崎の被爆者らが抗議の声明を出しました。
核兵器禁止条約の会・長崎柿田富美枝共同代表(70):「私たちは、締約国会議にオブザーバーとしても参加しない日本政府に対して抗議し、一刻も早く核兵器禁止条約に署名し批准するよう求めます」
核兵器禁止条約は2017年年7月7日、国連で採択され、2021年1月22日に発効した核兵器の開発や保有、使用などを禁じる初めての国際条約です。日本は「条約に核保有国が1カ国も参加していない」などとして去年6月の第1回締約国会議に続き、オブザーバー参加を見送っています。長崎の被爆者らは会見を開き、憤りを露わにしました。
核兵器禁止条約の会・長崎田中重光共同代表(83):「日本政府は唯一の戦争被爆国という言葉をよく使います。日本政府に言いたい。この言葉は使うなと何もしない日本政府に使う資格はありません」核兵器禁止条約の会・長崎川野浩一共同代表(83):「ものを言わない、顔を向けない日本に対し、世界がどのように感じているのか、三度原爆が使われないそのことを世界に対して発信していかなきゃならないそういう役割を日本が持っていると思う。約国会議に我が国は参加すべきだしあるいはあるいは核兵器禁止条約に我が国は積極的に参加すべきだ」
声明文は、総理官邸宛てに郵送します。第2回締約国会議では、長崎市の鈴木市長が「平和首長会議」の副会長としてスピーチを予定しているほか、国連のグテーレス事務総長との面会や核兵器廃絶国際キャンペーン=ICANと共催で、長崎と広島の被爆者も参加するサイドイベントでのスピーチも予定しています。核兵器禁止条約の第2回締約国会議は来月1日まで5日間、開催されます。