演劇の台本「戯曲」の書き方を学ぶ講座が長崎市で開かれました。
長崎市で開かれた「長崎を描く戯曲講座」。高校生から70代までの17人が去年6月から8カ月間、演劇の台本「戯曲」の書き方を学びました。
自身の経験や長崎の街を歩いて感じたことなどを題材に戯曲を書き、45分間の演劇作品を作り上げることが目標です。受講生たちはこれまでに約70作品を制作してきました。そのうち3作品が来年度、舞台化されます。
1月18日(土)には、みらい長崎ココウォークで、70作品の中から選ばれた9作品を受講生が朗読する「リーディング発表会」が開かれました。セリフ以外の文章「ト書き」は、戯曲の作者が読み、作者以外は作品の登場人物になりきってセリフを読み上げました。
ちえさん:
「手に汗握って…気持ちを込めることは注意していたんですけど、戯曲を書いた作者の方へのリスペクトと思って。でも緊張で、うまく読めなかったです」
うるはさん(大学生):
「声がのると、わ~っと情景が出てくるのが、演劇の醍醐味だなと思って、本当に感動、うれしかったです、すごく」
翌19日(日)、最後の講座の日です。受講生の作品の中から来年度舞台化する戯曲が発表され、長崎北高校の国語教諭で、学芸部の顧問を務める福田耕先生(52)の作品「こぞうのおつかい」など3作品が選ばれました。
長崎北高校・福田耕教諭(52):
「自分が書いた作品を別の人が演出をして下さるのが初めてなので、それがすごく楽しみで、どんなふうに表現してくださるのか、ということを楽しみにしています。作品そのものの楽しさをもっと表現できるようにブラッシュアップしていきたいと思っています」
長崎市は、選ばれた3つの戯曲の出演者を2月末まで募集しています。オーディションを3月22日(土)と23日(日)に実施し、応募者の中から出演者約20人を決定します。