花に囲まれた「日本一の校庭」を造るのが目標です。
世界的に活躍する長崎市出身の庭園デザイナー、石原和幸さん(67)と県立鳴滝高校が協定を結び、人材の育成を進めることになりました。
調印式では、石原さんと、通信制と定時制の課程を併設した県立鳴滝高校の竹嶋潤一校長が協定書に署名しました。
石原さんは、ガーデニングの本場イギリスで世界的に権威のある造園コンクール、「チェルシー・フラワー・ショー」で2006年から3年連続でゴールドメダルを受賞しています。
去年、鳴滝高校の文化祭で講演を行い、目標を持つことの大切さを伝え、1人の生徒を「チェルシー・フラワー・ショー」に同行させました
石原和幸さん(67):
「通信制・定時制の子どもたちに少しでも夢を伝えたい。働きながら高校に行くというのは体験できることではない。そういうハングリーな子どもたちにもっともっと世界を見せて、毎年1名の子どもを『チェルシー・フラワー・ショー』に連れて行こうと思っています」
(Q.庭師の魅力は)
「会えない人に会える。チャーズル国王とか各国の首脳とか普通の仕事じゃそういう機会はない。そういう方々と会うことで人生が変わるし長崎の良さが再発見できると僕は思います」
チェルシー・フラワー・ショーに同行した藤本めいさん(高3):
「今までは引っ込み思案だったんですけど、イギリスに行って自信がついたから、自分からやってみようかなってバイトとか進学とかも前向きにできるようになりました」
竹嶋校長は「庭造りはひとつのツール。生徒の成長につながっていけば」と期待を示しました。校庭の整備は来年度から本格的に始まり、石原さんが生徒たちにガーデニングの指導をするなどして連携を深めます。
石原和幸さん(67):
「日本一奇麗な校庭にしたいです」