第27代高校生平和大使の津田凜さん(16)は、長崎東高校に通う被爆3世。核兵器廃絶と平和の実現を目指す高校生1万人署名活動実行委員会の一員として活動しています。去年12月、津田さんはノルウェーの首都オスロで開催された日本被団協へのノーベル平和賞授賞式に参加しました。
被爆者である祖父・岩崎強さん(82)の体験を通じて平和への関心を深めた津田さんは、中学生の頃から平和活動に取り組んでおり、祖父の影響を受けてその思いを強めていきました。
去年12月8日、津田さんを含む4人の高校生平和大使がオスロに到着しました。オスロ大学で行われた「被爆証言会」では、津田さんが祖父の体験を英語で語り、約400人の大学生や市民に平和の重要性を訴えました。参加者たちは真剣な表情で津田さんの話に耳を傾け、深い感銘を受けた様子でした。
ノーベル平和賞授賞式では、日本被団協への賞の授与が行われ、津田さんたちはその歴史的瞬間を見守りました。ノルウェー・ノーベル委員会のフリドネス委員長も、日本の高校生平和大使の活動を高く評価し、彼らの努力が世界平和にとって重要であると述べています。
ノルウェーでの滞在中、津田さんは多くのイベントに参加し、平和の実現や核廃絶について様々な人々と話し合いました。
帰国後も津田さんは、平和公園での「正月座り込み」に参加し、今年にかける思いを語りました。被爆80年も被爆100年も平和の思いを伝え続けることを誓い、核兵器廃絶と平和の実現に向けて活動を続けていく決意を新たにしました。
≪NCCスーパーJチャンネル長崎 2025.1.9放送≫