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2024/12/18(水) 19:30

高校生平和大使が見たノーベル平和賞 ノルウェーでの活動に密着

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1218【特集】平和大使オスロから帰国報告会

10日にノルウェーの首都オスロで行われた日本被団協へのノーベル平和賞授賞式に参加した高校生平和大使が今後の活動への決意を語りました。

第27代高校生平和大使(長崎東高校2年)・津田凜さん(16):
「原爆や戦争を過去として捉えないように現代とつなぐために私たちが伝えていって、そしてその活動をまず知ってもらうということが大切だと思っているので、その大きな役割を果たせると思う」

第27代高校生平和大使(長崎西高校2年)・大原悠佳さん(17):
「今回のオスロ派遣を機に、高校生や若い世代が被爆者の思いを受け継いで、これからも活動していく意思を見せるスタートの派遣になれば」

7日の出発式で、こう意気込みを語った第27代高校生平和大使の2人。長崎から授賞式を見守る被爆体験者の岩永千代子さん(88)も思いを託しました。

被爆体験者協議会会長・岩永千代子さん(88):
「頑張ってください、期待しています。体に気を付けてね」

長崎の2人と、広島・熊本から1人ずつ、合わせて4人が7日(土)に羽田を発ち、イスタンブール経由で8日(日)、オスロに到着しました。

大原悠佳さん:
「今も続いている問題である核兵器は、1発使われただけで一生人々を苦しませるということを伝えたい」

甲斐なつきさん(広島):
「私は長崎と広島両方の被爆4世なので、曾祖父、曾祖母の思いや経験を現地の高校生やたくさんの人に伝えたい」

授賞式前日の9日朝7時半、オスロ市内を走るトラムに乗って現地の高校へ向かいます。

津田凜さん:
「このような機会を頂きありがとうございます。皆さんとお会いできることを楽しみにしていました」

津田さんは3歳の時、爆心地から約10キロの末石町で被爆した82歳の祖父・岩崎強さんが胃がんや肝臓がん、前立腺がん、食道がんを患い、そのたびに治療や手術を繰り返した苦しみなどを伝えました。平和の象徴「折り鶴」の折り方も教え、交流を深めました。

大原悠佳:
「オスロの学生の方々は、折鶴1羽折るのにとても大変だと気付いて、これは千羽が集まって一つになっていると説明した時に『前よりもこれには凄い強い思いがこもっているんだね』ということを言ってくれて、個人的にすごく印象的で、良かったなと思いました」

吉永龍司アナウンサー:
「こちらオスロ市庁舎の中にあるホールです。徐々に人が集まってきました。この後いよいよノーベル平和賞の授賞式が行われます」

授賞式では、田中熙巳代表委員(92)の演説に聞き入りました。

田中煕巳代表委員:
「核兵器は極めて非人道的な殺りく兵器であり、人類とは共存させてはならない、すみやかに廃絶しなければならない。人類が核兵器で自滅することのないよう、そして核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう、ありがとうございました」

帰国から2日後。時折、小雨の降る中、長崎市で核兵器のない世界の実現を国連に求める署名活動に取り組みました。

津田凜さん:
「皆さま一人ひとりの核兵器廃絶に対する思いや、戦争反対への思いが必要となっています。署名のご協力、ご理解をよろしくお願いします」

大原悠佳さん:
「フリドネス委員長のスピーチの中で、長崎や広島の若者だけではなくて、全ての人がこの核兵器の問題について声を上げていく必要があるという言葉もあって、今を生きる全ての人が声を上げていく必要のある問題だと思っているので、より多くの人たちを巻き込んでいけるように、もっと影響力のあるような活動を行っていきたい」

そして17日、2人はこれからの活動へ、新たな決意を表明しました。

津田凜さん:
「トーチパレードには、多くの市民の方、日本から来た方々も参加していました。ノルウェーも核兵器禁止条約に批准していないということで、ノルウェーの市民の皆さんが、核兵器や戦争をどう考えているのかに関心がありましたが、ノルウェーでも多くの方々が核兵器廃絶への思いがあるということをトーチパレードを通して実感しました」

大原悠佳さん:
「ノルウェーでは多くの方が、熱心に耳を傾けてくださって、涙を流しながら聞いて下さる方もいらっしゃって、最後には、『あたなたち高校生であっても、すごく心を動かすスピーチができている、あなたたちの持つ力のすごさに気付かされた』だったり、『被爆者の方が話すのもつらいけれど、あなたたちもきっと、身近な人のつらい話を聞くのはつらかったでしょうし、それを伝えてくれてありがとう』という言葉を頂いて、つらいことにも目を向けて、もっと声を上げていこうというのをより多くの若者たちに伝えていければいいなと感じた」

ノルウェーで掛け替えのない経験を積んだ長崎の高校生平和大使、津田さんと大原さん。2人の今後の平和活動に注目です。

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