県は雲仙や長崎、松浦などで起きた赤潮被害に対する緊急対策事業費約4億1200万円などを盛り込んだ補正予算案を来週開会する県議会に提案すると発表しました。
一般会計補正予算案の総額は25億8171万円あまりです。6月に橘湾などで発生した赤潮では養殖するハマチなどの魚に大きな被害が出ました。補正予算案では代替魚の導入支援に3億6200万円あまり、海の深いところまで魚を逃がし被害の軽減を図る足し網の導入経費に4900万円あまりを計上しています。
また博多と壱岐・対馬を結ぶ九州郵船のジェットフォイル「ヴィーナス2」の老朽化に伴う更新の支援に9825万円も盛り込まれています。建造費は約78億円で国が4分の1、県は8分の1、壱岐市と対馬市が8分の1を負担します。
このほか来年開催される大阪関西万博に九州7県で合同催事を行うことに向けて実施計画を策定する負担金に73万円、来年佐世保市で開かれるツール・ド・九州のPR費用などに881万円、来年4月から医師の時間外労働の上限規制が適用されることを受けて、長崎大学病院の医師の勤務環境改善に向けた取り組みを支援する費用に約1億1100万円も計上しました。
9日(月)に開会する県議会9月定例会で審議されます。