長崎くんちの来年の踊町の金屋町が高齢化に伴う人手不足を理由に奉納踊を辞退することを決めました。
1986年に長崎くんちの踊町に復活した金屋町。これまで「本踊」を奉納し、大人のほか、5人から10人の子どもたちが出演してきました。
金屋町では、5月に町内の約240世帯に対し、来年の出演の意向を尋ねたところ、希望したのは1世帯だけでした。そのため、運営は難しいと判断し、6日、長崎くんちの運営を担う長崎伝統芸能振興会に来年の奉納踊を辞退する意向を伝えました。
金屋町の魚谷廣二自治会長(71)は「高齢化が進み、若者も県外に出て、自治会の力が弱まっている。自分の代で出せなくなり、責任を感じている」と話しました。
踊町を務めた4年後に祭事の世話役を担う年番町は続けていくとしています。