いざ、10年ぶりの諏訪の舞台へ。秋の長崎くんちで演し物を奉納する7つの踊町が発表されました。
7カ町の自治会長らが会見を開き、意気込みを語りました。
一番町・興善町は能を元にした舞踊、「本踊<石橋>」を奉納します。2体の獅子が長い毛を振り回しながら勇ましく舞います。
興善町自治会・荒木將博会長:
「紅白の獅子が舞い乱れるところが圧巻。どうぞお楽しみくださいませ」
八幡町は「山伏道中」と「剣舞」、勇壮な船回しと白い鳩が放たれる演出が見所の「弓矢八幡祝い船」を奉納します。
八幡町自治会・橋本清会長:
「船から30羽、諏訪神社は半回転した時に逃げ場から100羽飛ばす、それを今回もしようと」
去年、町ができて150年の節目を迎えた万才町は「本踊」を奉納します。前回、現代風のキャッチーな音色で踊り場を沸かせた「長崎万歳」を超える踊りでくんちを盛り上げたいと意気込みます。
万才町自治会・福田憲一会長:
「(これまで踊子は)女の子しか入れないとしていたが、今年は募集したところ男の子がめちゃ多い。8:2の割合。今年は今までにない万才町の素晴らしい踊りを披露できると」
西濵町の「龍船」は、目まぐるしい船回しと龍が白い煙を吐く派手な演出で観客を驚かせます。今年は、曳き回しの途中、船の舞台から奏でる二胡の演奏が異国情緒を醸し出します。
西濵町自治会・坪田源一郎会長:
「龍船の勇壮さと、ランタンフェスティバルに出演しているシッシー・チーさんの二胡の演奏で優雅さを付け加えていきたい」
大きい船を曳き回す豪快さが魅力の麹屋町の「川船(かわぶね)」。屋形から水が吹き上がる仕掛けは麹屋町だけの演出です。
麹屋町奉賛会・髙濵康弘会長:
「10年前とちょっと違う趣向でしたい意向があるので、そこのところはまだ伏せておく」
黄金の鯱が空高く上がる銀屋町の「鯱太鼓」。担ぎ手たちは1月から週2回、3月からは週3回のトレーニングを積んで、稽古と本番を担ぎきる体力を養っています。
銀屋町自治会・大野英貴会長:
「先曳き、上に乗っていた囃子方の子どもたちが今度は据太鼓として奉納するので、子どもたちの成長もあわせて見ていただきたい」
今回で3度目の奉納となる五嶋町の「龍踊」。龍衆が操る青龍(せいりゅう)と白龍(はくりゅう)が踊り場を所狭しと駆け抜けます。
五嶋町くんち協賛会・中村重敏会長:
「300人規模の行列が街中で見られることになる。ぜひ久しぶりの龍囃子、龍踊をご期待いただければ」
今年の長崎くんちは10月7日月曜日に始まり、9日水曜日に閉幕します。踊町は6月1日の小屋入りから順次稽古に入ります。