今年10月の奉納に向け始動です。今年の長崎くんちの踊町、八幡町の出演者らが本番に向け、結成式を行いました。
1月27日(土)、八幡町の飲食店に町の役員や、出演者ら約70人が集まりました。
八幡町自治会・橋本清会長:
「きょうを境にしっかり頑張っていきたい。10月の本番には準備万端整え、諏訪の杜にしっかりした奉納をお約束したい」
八幡町の演し物は3つ。
町内にある八幡宮の開祖が山伏だったことにちなんだ「山伏道中」、少年少女と女性が勇ましく舞う「剣舞」、そして勇壮な船回しと白い鳩が放たれる演出が見所の曳き物「弓矢八幡祝い船」です。
長崎くんちはコロナ禍などで去年4年ぶりに通常開催され、通常7年に一度出番が回ってくる踊町は次の当番までの間隔が10年に広がってしまいました。
前回2014年から10年ぶりの奉納の無事を祈り、結束を深めるために結成式を執り行いました。
総監督・橋本剛さん(54):
「我々の一つ前の年回りの踊町がいつやれるのかとずっと苦労してきたのを見ていたので、私たちも同じような思いできた。やっと遂に結成式まで来たかというのが本当に思うところ」
弓矢八幡祝い船長采・小﨑亮平さん(42):
「いつ始まるのかという思いをもやもやしていた。皆さんが驚いて感動できるような奉納にしたい」
諏訪神社への奉祷文を携えた山伏たちの航海を守る「侍大将」を担うのは8歳の西村一くん。鎧兜姿で登場し、町の士気を高めました。
侍大将・西村一くん(西坂小2年):
「出立!頑張ります!」
一くんの父親で根曳・西村蔵さん(39):
「家族みんなでくんちに携われるということが本当に非常にうれしい気持ちでいっぱい。いろんなものをつないでいくという意味でもこの3年間が非常に大きなブランクになっている。今回やっとめぐってきた10年ぶりの当番町なので次の世代につなげていくためにも我々が今回頑張っていくしかない」
平均年齢31.9歳、19人中14人が新人と若返った根曳衆や、9人全員初参加という成人剣士の女性たちにも委嘱状が授与されました。(人数は現時点)
根曳(初参加・最年少)長崎工業高校2年・小西海舟さん(17):
「(なぜ根曳に?)見ていてやっぱりかっこいいし迫力があって、鳩が飛ぶ姿とかもすごく自分の中に印象に残っていて出てみたいなと」
根曳(初参加・最年少)長崎工業高校2年・花田大我さん(17):
「皆さんがとても感動する奉納ができるように頑張っていきたい」
成人剣士(初参加)・篠田千尋さん(32):
「いよいよおくんちが始まっていくのかなというところで気持ちが高ぶりつつある。しっかりとした形で奉納させていただきたい」
今年の長崎くんちは、八幡町をはじめ、本踊[石橋]の興善町、龍船の西濵町、本踊の万才町、鯱太鼓の銀屋町、龍踊の五嶋町、川船の麹屋町の7カ町が奉納の出番を迎えます。