「迂回献金」疑惑が持たれている2022年の知事選期間中の知事と県議との資金の動きについて、「選挙コンサルタントの指示だった」とする県議に対し、知事は「アドバイスはあった」としています。
大石知事の後援会が、知事選の選対本部長を務める江真奈美県議の後援会から借り入れた286万円について、知事は、県議会で「政治倫理上、問題がある」との指摘を受け、今月2日付で、後援会の政治資金収支報告書の記載を「借入金」から「寄付」に訂正しました。
迂回献金疑惑が持たれるこの資金の動きについて、知事は、5日の全員協議会で「誰の判断で資金移動がなされたか経緯の把握に至っていない」としました。
一方で、江県議は、「自民党長崎市第八支部で法人からの寄付を受け入れてほしいと選挙コンサルタントから提案があった」としています。なぜ「貸し付け」にしたかについては、「理由は知らないが、時間が経ってからコンサルタントが契約書を作り、双方が合意してやった」「公職選挙法に違反しないと聞いている」と話しています。
知事は全員協議会後の報道陣の取材に、「アドバイスはあった」としました。
大石知事:
「弁護士を通じて(選挙コンサルに)確認をしていただきましたけど、『後援会から相談はあったと思うけど、それ以外のことは記憶にない』と回答が返ってきておりますので、それを含めて、私の立場で詳細について把握をするに至っていないということでございます」
選挙コンサルタントはNCCの取材に「コメントできない」としています。