核兵器廃絶を求める署名を国連に届ける今年の高校生平和大使が結団式を行い、意気込みを語りました。
2日間の研修で広島に集まった17都道府県23人の第27代高校生平和大使。原爆資料館の元館長、原田浩さん(84)の被爆体験を聞き、熱心にノートをとっていました。
原田浩さん(84):
「私が助かったというのはこの駅舎(広島駅)が守ってくれました。この駅舎があったがために奇跡的に助かりました。まさにこれは奇跡としか言いようがありません」
原爆資料館を見学し、慰霊碑に花を手向けて核兵器廃絶への思いを新たにしました。県内からは長崎東高2年の津田凜さん(16)と、長崎西高2年の大原悠佳さん(16)共に被爆3世の2人が選ばれました。
長崎東高校2年・津田凜さん(16):
「私は長崎と広島の違いを学びたいと思って入ったので、これからの継承の仕方を見て、何の違いがあるのかを学んでいきたいと改めて思った」
結団式では23人が一人ひとり意気込みを語りました。
長崎東高校2年・津田凜さん(16):
「原爆は落とされたその日には終わりません。後遺症の苦しみ、家族や友人、大切な人を失った悲しみは何十年もの長い間続いていくのです。だからこそ、私たちは核兵器廃絶を訴え続けなければなりません」
去年までに提出した署名は262万6714筆。8月20日にスイス・ジュネーブの国連欧州本部に署名を提出する予定です。
長崎西高2年・大原悠佳さん(16):
「私たちが伝えることで耳を傾けてくれる人も大勢いらっしゃると思います。私たちと同じような若い人たちに私たちの声を届け、もっと大勢の人と手を取り合いながら、核兵器廃絶を目指していきたい」