長崎の被爆者らが45年にわたって続ける「反核9の日座り込み」が500回目の節目を迎えました。
県平和運動センター被爆連・川野浩一議長(84):
「私たちはどういうことがあったとしても核がなくなるまで、座り込みを絶対にやめることはない。絶対に頑張り通す。こういう意気込みをもって今日まで来たと思っています」
反核9の日座り込みは原子力船「むつ」の佐世保入港の反対運動として1979年3月16日に始まり、出港後の82年9月からは、8月を除く毎月9日に実施しています。
3歳のころ、稲佐2丁目の自宅前で被爆した吉田豊さん82歳は1回目から体調が許す限り、参加しています。
1回目から参加・吉田豊さん(82):
「400回目までは毎回参加していました。そういう一回一回は一つひとつは本当に平和になるかどうかわからないけれども、それが大量になれば私一人だけじゃなくて、今日集まった人たちが全部が一人ひとりに伝えたら今日の400人の人が400人に伝わっていくわけですからその気持ちは広がっていくなというふうに思っています」
高校生1万人署名活動に取り組む中高生や平和活動を行う大学生、6日(木)に発表された第27代高校生平和大使も参加しました。
第27代高校生平和大使長崎西高2年・大原悠佳さん(16):
「今回は県内の様々な地域から様々な人々が来ていて改めて核兵器廃絶を求めている人がたくさんいて私たちももっと頑張っていかなきゃいけないなと思いました」
第27代高校生平和大使長崎東高2年・津田凛さん(16):
「高校生もそうですけど1回目から参加されていた方がいたり、大学生の方々がいたり、幅広い世代の方々がいるってことはそれだけ45年間、思いを続けてきた方々がいらっしゃるということだったので、次世代の私たちもアプローチをして続けていく、断続していく必要があるなと改めて思いました」
主催する県平和運動センターなどは今後も「反核9の日座り込み」で核兵器の廃絶を訴えていくとしています。