長崎市の活水女子大学は、大村市にキャンパスがある看護学部で来年度から男子学生を受け入れると発表しました。
活水女子大学・広瀬訓学長:
「男性看護師に対するニーズが高まっている。男子を受け入れることが女子の教育を阻害するものではない」
来年で設立から44年を迎える活水女子大学。
来年度から看護学部で男子学生を受け入れる背景には、全国的な看護師不足のほか、県内の高校からも要望があったといいます。75人という入学定員は変更せず、男子学生の定員枠は設けません。キャンパス内には男性トイレや男性用の更衣室もあるほか、カリキュラムの変更もないということです。敷地内にある学生たちの実習先でもある長崎医療センターでの男性看護師の割合はわずか1割。男性患者への対応や力仕事で男性看護師の活躍に期待したいとしています。
一方、「活水女子大学」という大学名は変更しないとしています。
活水女子大学・広瀬訓学長:
「いま日本で女性が完全にあらゆる面で対等になっているかといえば、まだまだの部分がたくさんある女子の教育としてまだまだ取り組まないといけないところはたくさん残っている」
看護学部以外の学部では今まで通り、女子学生のみを受け入れ、共学化は進めないとしています。