長崎市の伝統校、県立長崎北高校と長崎南高校の制服がリニューアルします。10日に開かれた両校の文化祭でお披露目されました。
来年、創立60年を迎える県立長崎北高校。来年春、入学する主に女子生徒の制服が60年ぶりにリニューアルします。新しい制服の色も創立から変わらない「北高’sブルー」です。制服のジェンダーレス化が進む中、女子はスカートとスラックスを選べるほか、リボンとネクタイも選択制となります。
3年生:「めっちゃかわいかったです!めっちゃ着たいです!61回生からかわいく着てくれると思うので、みんなかわいく着てください」
3年生:「かわいかったです。ニットがあるのが大きい」
生徒から機能面や多様性の改善を求める声が寄せられ、生徒会が中心となって決めた新しい制服は、消臭、抗菌、撥水加工を施し、使い勝手を良くしました。
3年生:「特に雨とかでめちゃくちゃベチャベチャになるので、ありがたい。(制服が変わるのが)ちょっと寂しい思いもありますけど、最後に着ることができてうれしく思います」
男子生徒の学ランは変わりませんが、夏服にポロシャツを導入します。タータンチェックのスカートは、60周年を記念して、60本の糸で青のグラデーションを表現。これからも北高の伝統を引き継いでいきます。
今年創立62周年の県立長崎南高校も来年度から制服が変わります。10日の文化祭で3年生12人がランウェイを歩いてお披露目し、会場を沸かせました。スクールカラーの緑を基調とし、女子の冬服はこれまではなかったリボンが特徴です。また、南校も性の多様性などに配慮し、スラックスを導入。スカートと選べるようになります。
長崎南高3年・中川紗奈さん:「めっちゃかわいくなっているんで、次入学する人たちが楽しんで学校生活を送ってもらえたらいい」
男子の制服が変わるのは創立以来初めてで、定番だった「学ラン」からブレザーに変わります。夏服は男女ともにポロシャツを採用。緑、白、水色の3色から選べます。制服のデザインは今年度、生徒や教員らで検討し、在校生やオープンスクールに訪れた中学生のアンケートなどを元に決めました。
訪れた中学3年生:「緑と相性が良くてすごくかわいいと思った。好みに合わせて、自分の中学校でもスラックスが良いって人も結構多いので、そういう部分で選べるのはすごくいいと思う」
また文化祭「南煌祭」は、コロナ禍で4年ぶりに保護者や中学生を入れて開催され、学校中がにぎわいました。