ある日、突然、行方不明になったまま帰ってこない認知症の人たちが全国各地にいます。
長崎市の江東愛子さん(46)の父・坂本秀夫さんは73歳だった去年4月16日、散歩に出たまま、1年以上、行方が分かっていません。秀夫さんは軽度の認知症でした。警察の捜索は3日で打ち切られました。愛子さんは1年以上、手探りの捜索を続けています。
認知症やその疑いがあり、行方不明になった人は、2022年にのべ1万8709人と、この10年でほぼ倍増しています。そのうち491人が亡くなり、284人が行方不明のままでした。
愛子さんと同じように家族を捜し、帰りを待ち続ける人たちは全国各地にいます。日常が一変した残された家族。各地で手探りの捜索が続いています。見つかるまで、終わることはありません。どの家族にも起こり得る現実です。
NCCでは特別番組「会いたい~認知症家族を捜して」を26日(日)深夜0時55分に放送します。(※長崎エリアのみ)