自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、政治資金規正法違反の罪で略式起訴された長崎3区選出で、安倍派の谷川弥一衆院議員(82)が地元・大村市で会見を開き、謝罪しました。
また、きょう午後、衆議院に議員辞職願を提出したと明かしました。
地元・大村市の会見場に一礼して、姿を見せた谷川議員。冒頭、述べたのは、謝罪の言葉でした。
谷川弥一衆院議員(82):
「このような事態に至ったことは自身の認識の甘さだったと深く反省しております。これまで私を応援してくださった支援者の皆様、すべての国民の皆様に対して、この場を借りて深くおわび申し上げます。きょうの(午後)1時に衆議院議員に辞職願を出してきました。今般そういう意味で、議員を辞職するに至ったわけです。おわび申し上げます」
疑惑浮上から1カ月以上経って、初めてとなる謝罪。
谷川議員は秘書と共謀し、おととしまでの5年間に、安倍派からキックバックを受けた4355万円を収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反の罪で先週19日(金)に略式起訴され、自民党を離党していました。
谷川議員はきょう午後、衆議院に議員辞職願を提出したと明かしました。
谷川弥一衆院議員(82):
(Q.不記載について容疑は認めているか)
「はい、認めてます」
(Q.どうして不記載だったのか?派閥から指示があったのか)
「あえていうなら全て私の認識の甘さです」
収支報告書への不記載についてはおととしまでの5年間以前にも「一部あったと思う」と認めた上で、具体的な期間や金額は「分からない」と述べました。
谷川弥一衆院議員(82):
(Q.使い道は?)
「政治活動費です。いろんな事をやってきました」
(Q.この5年間?)
「ずっと。20年間いろんなことをやってきた」
「飲みに行ったり、食べに行ったり、会場を借りたり、いろんなことですよ」
一方で「個人的に使ったことはない」と強調しました。
谷川弥一衆院議員(82):
「私は力をつけたかった。長崎県が抱えた課題を処理していきたかった。それなら大臣並みの金を集めてやろうと思いました。ここが私の至らなかったところですが、金を集める力としっかり勉強して、堂々と論陣を張れることは政治家にとって偉くなるために必要なことだと思っていた。それ以上はお答えできません。勘違いしてました」
事件を受けて所属していた安倍派などが解散を決めましたが、派閥への言及は避けました。
谷川弥一衆院議員(82):
(Q.派閥の幹部は立件されなかったが?)
「思いはありますけど言いません。長崎のためにはならんことは一切言うつもりはありません」
(Q.それを言うと長崎のためにならない?)
「ならない。それは答えません。あなたが勝手に判断してください。派閥のことには一切言いません。私が悪いんです」
そして、あの問題発言については…。
谷川弥一衆院議員(82):
(Q.「頭悪い」という発言について)
「深く反省しております。すみませんでした」
(Q.どのような意図があった?)
「申し訳ありません。配慮が足りませんでした。すみません」
谷川議員の辞職願は26日に召集される通常国会で許可される見通しです。谷川議員の辞職願が許可されれば、長崎3区の補欠選挙は現在の区割りのまま4月28日投開票で実施されます。
谷川弥一衆院議員(82):
「どうぞ残った人たちで考えて、私がやってきたことを引き継いでもらえれば、それ以外私が言うことはない」
後継指名はしないとしています。
谷川弥一衆院議員(82):
(Q.どのようなことをきょうまで考えてきたか)
「『失敗したよな』『まずかったよな』と、その一念。本当に失礼だけどね。
まぁいいや。やめた、言わんわ。すいません。俺が悪いんです。もう一切言いません。言いたいこと山ほどあるんだけどね。言いません。私が悪いんです。私が悪いんです。悪いんです」
「長崎3区の星と思ってやってきたけどね、結果的には3区の恥の人間で終わるのかと、残念で泣きました」